純粋で人を傷つけないやさしさをもった次女の姿を見る度に、夫は私にこう言うの。
「あっこが自由だったらこんな感じの子どもだったんだろうね。」って。
私が子どものころは、泣いてばかりで表面的には素直だけどほんとは頑固で意地っ張りで。
厳しい家庭環境のせいと言ったらそうなのだけど、私が両親を選んで生まれてきて自分で作ってきた物語にはいつも精神性と身体がテーマにあったのです。
心も身体も何かある度に
ハートに素直に生きてる?
って訴えているのになかなか気づかない私。
一体いつの頃から自分の足で自由に駆け回ることを、止めてしまったのだろう。
小学生の時の徒競走は物凄く遅くて。
外反母趾はきっと学生のころから?
でも、持久走は得意だった。
そして、背中を丸めて、身体を壊して頭の髪がほとんど抜け落ちて。
不満ばかり言っていた私が、人生は人から与えられるものではなくて自分で創造するものだという意識へと変わる転機だった。
妊娠中には身重の身体で、早朝に1時間かけて急な階段を上り下りしたり歩いたりと無理をかけてきたから産後の身体はボロボロになった。
骨盤と股関節への負担から、X脚にもなって。
身体が快適でないと、気持ちがとても不安定になるから良くなることに必死だった。
制限を取り去った本来の私の身体はどんなのだろうか?
産後の回復をしてからは、毎日をそんなふうに過ごしてきて。
そして今日。
私が歩む世界が変わったの。
膝が振り子のように足先を運び
足の親指で大地を蹴って
胆が座り
胸を広げて前へ進むことが出来る!
今までは膝や腰、肩が重く
でも、無理に前へ進もうとしていた私が
ゆったりとした動きで自然に前へ身を運ぶ。
もう、嬉しくって駅を歩く私の頬に涙がつたった。
これが本来の私の身体なの。
夫にそう話したら彼はこう言った。
「今日が誕生日だね。」って。
そう。
意地を張らないで自分を許して
素直さと喜びで生きていく。
時には人の助けがほしいとか、そんなメッセージも身体は伝えたかったのね。
今まで気づかずにごめんね。
そして今までありがとう。