春のイライラとデトックス

 

徐々に暖かさを感じ、陽気もよくなる3月
3月21日 春分の日を境に陰気と陽気が交差して
陽気が次第に増していきます。

春は神経やホルモンのバランスが崩れやすく
肝が旺気(元気に、活発になる)する季節。

春の中国の食養生では
冬の冬眠時期に体の中に
ため込んでしまったものを排出し
リセットする時期と言われています。

この季節に気をつけたいのは
肝を養い肝気の流れをよくすること。

肝気の流れがスムーズに行かなくなると
イライラやのぼせなど気が逆上した
症状が出やすくなります。

イライラするのは仕方ない時期ですが…
自然の力、食事から防ぐことができます。

 

そろそろくしゃみや目のかゆみなどの
アレルギー症状が出ている方も。

花粉症は喘息などのアレルギー症状は
腸をキレイにすると治るようです。

 

五臓の「肝」は体内を解毒

肝に傷害のある型は顏色が青く、眼光に異様な光があって、
目がつり上がってい たり怒りっぽい性格、
酸っぱいものを好みます。

また、になると病気が悪くなったりします。

春を感じさせる山菜類には「苦味」のあるものが多く
苦味は心臓、小腸の働きを助けて、熱を冷まし
炎症を抑え、出血を止め、尿や便で余分なものを排泄し
むくみをとる作用があります。

*豆乳がにがりで固まるように、物を固める作用もあります。
たらの芽やふきのとう、菜の花などの春野菜
緑茶、春から夏にかけて採れる山野草類
紅茶、コーヒー、ビール、小魚の内臓、にがりなど

排尿や排便障害は肉食が原因

これは苦味に属する緑野菜をあまり食べず
肉食に偏ってしまったことも原因の一つだと考えられます。

苦味の摂りすぎは肺や大腸の働きを抑制するので
辛味のものを組み合わせるようにしましょう

春野菜は「血」をきれいにする

肝は血と深い関わりがあります。
春キャベツ・新タマネギなどの春野菜は
血をきれいにします。

*補血作用のあるもの
レバー・肉類・青味の魚・にんじん・ほうれん草・小松菜・落花生黒ゴマ・黒豆など

「酸味」のあるものは「肝」の働きを促進させます

この季節に旬を迎える貝類や海藻類は五味のなかの「塩辛い」
これは固まったものを軟らかくする性質があるので排出がしやすくなります。

また、貝のタンパク質には、肝機能を高めるアミノ酸のタウリンが多く含まれ
海藻には食物繊維が豊富に含まれています。

香りの良いものは「気」を巡らせる

「気」は体内の「血と津(体液)」をスムーズに巡らせる役割。

きれいな血が巡ることで細胞が活発に働いてエネルギーをつくり
不要なものを排出するのです。

肝気の流れがスムーズに行かなくなると
イライラやのぼせなど気が逆上した症状が出やすくなります。

*このような時は気の流れをよくする食べ物をいただきます。
えんどうまめ・キャベツ・玉ねぎ・アブラナ・ニラなど。

冬の間にじっとしていた人は身体に熱が

こもっている場合があります。
これにより目が赤くなりかゆみや
花粉症のような症状が出くることも。

*清熱作用のあるもの
たけのこ・ジュン菜・セロリ・セリなど。

旬の野菜はこの季節、本当に体に必要な物

このように旬の食材にはその時期
体に必要なものが多く含まれているということです。

山菜の天ぷら、フキの煮物、根ミツバのおひたし
アサリ、ワケギ、ワカメのぬた(味噌あえ)など
昔から春の食卓に並んでいたものは
体にとっても必要なものだったからなのですね。

その季節に取れるもので
体に必要なエネルギーが吸収できます。

苦みや柔らかさ、香りなど
わくわくするようなおいしい食材が出回ります。

春を楽しみながら体調も整えましょう。

次回の薬膳講座は
3月18日(火)11:30〜
詳細・お申し込みはこちらから

季節の薬膳メニューランチを頂いた後に
講座でのお話しを聞きます。
テキストとレシピつきです。

関連記事

美脚のヒミツ

333

産前産後ケア

ページ上部へ戻る